岩手・宮城・福島の産業復興事例集30 2019-2020 東日本大震災から9年~持続可能な未来のために
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岩手業種 木材・木製品製造業代表者 日當粕太郎氏[代表取締役]所在地 岩手県久慈市夏井町字大崎15-1-1TEL. 0194-53-2800FAX. 0194-53-2238WEB http://www.maruhiseizai.co.jp有限会社マルヒ製材地元木材アカマツで地域活性木材資源を徹底的に“生かす”有限会社マルヒ製材は現在85歳の代表取締役社長、日當粕太郎氏が立ち上げ、1989年に法人化した。現在、実質的に会社を取り仕切る専務取締役の日當和孝氏は粕太郎氏の長男。大学を卒業後、東京・木場の木材関連企業に就職し、28歳で帰郷し家業に入った。東日本大震災で会社が壊滅的被害を受けたのは和孝氏が53歳のときのこと。当時、出張で山形県にいた和孝氏は翌日の3月12日、手を尽くして本社のある久慈市に戻り、変わり果てた自社近辺の様子を目の当たりにする。「正直、当初は再建すべきか悩みました。でも、父が『借金してでも立て直す』とはっきり言ったのです。私もそれで前を向くことができました」。4月からの入社を約束していた新卒者にも予定通り、来てもらう社長の意思受け一から再建被災地に木造仮設住宅提供Summary◦被災で壊滅的被害も再建を決意◦仮設住宅の建設通じ地元木材活用の機運醸成◦バイオマスエネルギーで樹皮の有効利用進める11木材をカットする従業員 2専務取締役の日當和孝氏 3捨てていた資源を有効活用する「熱供給プラント」23112

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