被災地の元気企業 40
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「東北を起業率No1の街に!-MAKOTOの取組」監修委員竹井智宏震災以降、被災3県では開業率が顕著に上昇しており、平成24年度の統計で宮城県は全国2位、福島県4位、岩手県10位の開業率である(雇用保険事業年報より)。県庁所在地以外の市町村でも数値の上昇がみられ、被災3県での普遍的な現象となっている。大災害の後、起業率が上がるのは世界中で見られる一般的な現象と言われている。そのままでは廃業率も増加し定常状態に戻ってしまうので、起業家支援により起業の成功率を高め、経済復興の原動力とすることが重要である。私たち「(一社)MAKOTO」はそのような観点から、主に被災3県での起業家支援活動を進めている。具体的には、ハンズオン支援(経営指導、販路開拓、資金調達支援)、コワーキングスペース、クラウドファンディング、起業家団体の運営、大小のイベント運営などを行っている。これまでの成果として、まずは支援先企業の成長がある。「㈱TESS」は「JapanVentureAwards経済産業大臣賞」受賞、「特定非営利活動法人東北開墾」は「グッドデザイン金賞」受賞、雇用を数十人増加させる企業も多数創出するなど、成長が見え始めている。その他、2012年12月に立上げた「CHALLENGESTAR(チャレンジスター)」は、起業家支援に特化した国内唯一のクラウドファンディングサービスとなっており、これまで18名の起業家が総額約2,000万円の資金調達に成功し成長の足掛かりを掴んでいる。また、コワーキングスペースcocolin(起業家協働スペース)では、60名弱のメンバーが入居し東北最大級となっており、「志」を持ってチャレンジする起業家が集い、つながる場として活用されている。現在さらに大きなプロジェクトを手掛けている、カタールフレンド基金の支援を受けINTILAQプロジェクトを、東京の「(一社)IMPACTFoundationJapan」と共に運営。仙台に世界的なイノベーションの拠点設立を目指し準備を進めている。真の意味で復興を成し遂げるには、ビッグビジョンと大志が必要である。日本中の方々にご賛同を得ながら、使命感を持って事業を進めて行きたい。コラム(一般社団法人MAKOTO代表理事)110
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