復興庁

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若手研究者からの報告

未曽有の大災害となった東日本大震災は、その後の日本社会に様々な影響を及ぼしており、この経験を活かすべく、各種の学問領域において、専門的な観点からこの震災の研究に取り組まれ、様々な成果が蓄積されています。

平成23年3月、東日本大震災の発生当時に20歳代であった若者たちも、今日までの10年間に様々な立場・分野からこの震災と向き合い、若手研究者として、未曽有の大災害の教訓・知見を紡ぎ出してきました。我が国の災害研究の中に東日本大震災を位置付け、その成果を発展的に次世代に引き継いでいくためには、こうした若手研究者の方々の取組の積み重ねが不可欠です。

この度、震災の発生から10年の節目を迎えるに当たり、「東北の復興・発展」そして「今後の大規模災害への備え」に向けて、関連学会からの御推薦により、各分野で御活躍されている若手研究者の方々の研究の一端を御紹介することで、その成果の共有・普及啓発を図り、東日本大震災の研究の更なる発展を期するとともに、広く社会全体で御関心を寄せていただく機会となることを期待します。

 

※御紹介する研究内容は、各研究者の方々の見解です

所 属 氏 名 研究報告書
国立研究開発法人
防災科学技術研究所
岩城 麻子 海溝型巨大地震の地震ハザード評価
大阪大学 大石 佑治 炉心溶融物の熱物性評価
明治大学 小林 秀行 社会過程としての災害における「復興」の位置づけ
株式会社大林組技術研究所 佐々木 智大 E-ディフェンス震動実験に基づく大空間吊り天井の耐震性に関する研究
国立研究開発法人
日本原子力研究開発機構
佐藤 優樹 放射性物質を“見える化”する統合型放射線イメージングシステムiRISの開発と実証
東芝エネルギーシステムズ株式会社 杉田 宰 宇宙線ミュオンによる核物質検知
港湾空港技術研究所 千田 優 津波漂流物に関する数値計算モデルの開発・高度化
宮城大学 中沢 峻 復興支援員に関する研究
関東学院大学 福谷 陽 確率論的津波ハザード評価の高度化とその利活用
東北大学 宮本 慎太郎 セメントクリンカーのコンクリート用骨材としての適用性に関する研究
兵庫県立大学 宮本 匠 「復興曲線」を用いた被災者の復興感についての研究
東北大学院
地震・噴火予知研究観測センター
吉田 圭佑 2011年東北地方太平洋沖地震の誘発地震の解析に基づく地震の発生機構の研究
立命館大学 四井 早紀 自然災害の人間被害推定モデルの構築に関する研究

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