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髙木復興大臣年頭訓示式[平成28年1月4日]

髙木復興大臣年頭訓示式(平成28年1月4日(月) 於)復興庁)

 皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いをいたします。
 今年は言うまでもありませんけれども、震災から丸5年経つ年であります。また一方では、新しい5年が始まる年でもあるわけでございます。まずは、私たちはこの正月を迎えて、まだ多くの方が避難先でお 正月、5回目のお正月を迎えたという事実があるということを重く受け止めなければなりません。まずは、被災者の皆さん方がしっかりと生活できるように、さらに私どもは加速化をして頑張っていくという覚悟 が必要だというふうに思っております。
 そうした中にあって、新しい5年目を迎えるに当たり、昨年末に方針を打ち出させていただきました。一つには、被災者支援総合交付金の創設でございます。あるいはまた、防集移転元地等をしっかりと利活 用していくというパッケージも発表させていただきました。
 そしてまた、今や正にインバウンド2,000万人時代を迎えているわけでありますけれども、残念ながら東北はまだまだその時期に達していないという状況でございます。取り残されている中にあって、今年を東 北観光復興元年と位置づけさせていただきました。そうした視点を持って取組をしていただきたいというふうに思います。
 あわせて、原災地域を中心とした産業・生業の創設ということも掲げさせていただきました。もちろん帰還はもとよりでありますけれども、残念ながら福島の復興はまだまだ道半ばと言っていいかというふう に思います。福島の皆様にも一日も早く帰還をしていただいて、そして、新しい生活を始めていただく、そうしたことをこの5年間しっかりと取り組まなければならない。今年そのキックオフの年だというふうに 思っておりますので、是非よろしくお願いしたいと思います。
 そして、一方では、5年経過をいたしました。いわゆる風化という問題もこれはあるというふうに思います。震災直後に比べて、国内に少し東北に対する思いというものが少なくなってきたのではないかなと いう嫌いもあるわけでございますので、この5年という節目をもって、しっかりといま一度、日本国民が全てこの復興に対する意識というものを共有していただく、そういう年にもしなければならないというふう に思っております。   
 あわせて風評という問題もこれはあります。私たちはしっかりと正しい情報というものを内外に発信して、そして、それが福島の、あるいはまた東北の復興に結びつくということだというふうに思いますので 、是非この点についてもよろしくお願いしたいというふうに思います。
 以上、5点申し上げました。これが一つの縦軸とするならば、横軸として、私たちは現場主義というのを徹底しなければなりません。私も就任して3か月弱ではございますけれども、20回近く被災地を訪問さ せていただきました。いろんな方にお会いをして、いろんな御意見をお聞かせいただき、そして、自分の目で見てまいりました。やはり自分の目で見る、被災地をお伺いして、いろんな方のお話をお伺いする、現 場主義でございます。是非、現場主義をこれからも貫いていただきたいというふうに思います。
 そしてまた、復興が進むにつれて新しい課題というものが出てきているというふうに思います。そうした新しい課題、そしてまた、地域によってもいろんな課題が違います。これを地域の皆さん方に寄り添っ た形で、今この地域は、今この復興の状況のある中にあって、どのニーズが多いのかということをしっかりと把握して、そして、それに対応していく、私はそれを寄り添うという表現をいたしておりますけれども 、寄り添っていくという精神、考え方も必要だというふうに思います。
 あわせてもう一点、いまだにやはり被災地へ行きますと、どうしても省庁の縦割りというような話も聞かされております。私たちは復興庁、正に復興の司令塔でございます。それぞれの省庁は一生懸命取り組 んでいただいておるわけでございますけれども、被災地において、やはり縦割りだなというようなことのないように、しっかりとその辺は、正に私たちが横串を刺していくというような考え方も引き続き必要だと いうふうに思います。   
 しっかりと現場主義に徹する、そしてまた、被災地に寄り添う、そして、省庁の縦割りを排除する、そして、私たち復興庁はしっかりと復興の司令塔だというその使命を持って今年1年、そして、今年1年は 正に新しい5年の初年度でございますから、この1年を頑張っていただきたいと、そのように思うところでございます。
 私も今申し上げたことは、皆さん方に申し上げるだけではなくて、私自身がそれを肝に銘じて頑張ってまいりますので、引き続き皆様方の御指導、御鞭撻を心からお願いをする次第でございます。
 本年1年、皆さん方とともにしっかり頑張りたい、頑張りますというお約束を申し上げるとともに、そして、一日も早く被災地の皆様方がしっかりと生活できる、そして、復興になるように皆さんとともに心 から御祈念を申し上げて、私からの年頭の皆様への訓示というわけでもございませんけれども、お願い、そしてまた、挨拶とさせていただくところでございます。
 本年1年、ともに頑張ってまいりましょう。どうぞよろしくお願いを申し上げます。終わります。

(以    上)

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