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田中復興大臣記者会見録[令和元年11月01日]

田中復興大臣定例閣議後会見録(令和元年11月1日(金)8:55~9:04 於)復興庁会見室)


1.発言要旨
 皆さん、おはようございます。
 まず1点目でございますが、10月29日から30日に福島県を訪問させていただきました。
 29日は、福島市にある復興公営住宅の北沢又団地で、住民の方々やコミュニティ交流員の皆さんから、団地での生活の様子やその中でのご苦労話などについて伺うことができました。
 30日は、飯舘村の長泥地区で、除去土壌の再生利用実証事業の視察を行いました。また、浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド」で、再生エネルギー由来の電気を使った水素製造施設の視察を行いました。南相馬市では、「福島ロボットテストフィールド」の研究棟の視察及び入居企業の皆さんとの意見交換をさせていただきました。最後に福島市で、「福島復興再生総局幹部会合」の開催と、福島復興局職員への訓示を行いました。
 会合では、福島復興局、原子力災害現地対策本部及び福島地方環境事務所から、現状について報告を受け、意見交換を行いました。関係機関が現地での連携を一層強め、被災者に寄り添いながら福島の産業・生業(なりわい)、農業の再生をはじめとする復興の加速化に全力で取り組んでいく、こういったことをお互いに申し上げ、誓ったところであります。
 2点目であります。昨日31日、小池東京都知事を訪問させていただき、東日本大震災からの復旧・復興に向けた東京都からの支援に対する感謝をお伝えするとともに、復興五輪に関する引き続きの御協力を要請してまいりました。
 具体的には、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とした、風評被害の払拭に向けた情報発信について、改めてお願いしたところであります。小池知事からも、東北の被災地への台風被害へのお見舞いのお言葉をいただくとともに、復興五輪に向けて、さまざまな情報を世界に発信していくとのお話をいただきました。私としても非常にありがたく感じたところであり、今後とも、復興庁として東京都とも連携しながら、風評払拭等に向けた情報発信に、さらに取り組んでまいりたいと思っております。
 3点目であります。本日1日、「原子力災害による風評被害を含む影響への対策タスクフォース」を開催いたします。東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が迫り、海外の注目が日本に集まる中、風評対策に一層取り組む必要があると考えます。この機会を捉えた情報発信等について指示する予定であります。
 詳細については、タスクフォース終了後に、事務方より説明させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。今後も政府一体となって、さらなる風評の払拭を推進してまいりたいと思っております。
 以上でございます。

2.質疑応答
(問)大臣、先日福島市の北沢又の復興住宅を訪れられまして、避難されている方々、被災者の方々と意見交換なさったということですが、実際に避難生活を余儀なくされている方々のお話をお聞きになりまして、改めてどのようなところを課題というふうに受けとめて、解決に取り組まれるお考えでいらっしゃいますか。
(答)北沢又は、浪江の皆さんが大勢いらっしゃいました。そして自治会長さんをはじめ、いろんなお話を承った中で、役員をお務めいただく方が、やはり頼りになるし、これからもそういうお立場の方が非常に大事だと。知り合いの方が何人かいらっしゃるので、ありがたいというようなお話もありました。また、交通の便のことでは、やはり今後バスの関係について、引き続きしっかりと足を確保してほしいというようなお話があったところでございます。
 私自身も部屋を拝見させていただきまして、少し天袋というんでしょうか、上のほうにある押し入れには脚立等が必要な構造にもなっておって、バランスを崩して転倒するようなことがあってはなりませんし、そういうことに対する配慮だとか、浴槽がちょっと深目であるような感じもいたしましたので、そういう面についても、御年配の方もいらっしゃるわけでございますので、きちっと対応していただくように、住宅課のほうにもお願いを申し上げたところでございます。
(問)すみません、もう一点ですが、安倍政権の閣僚が、経産大臣と法務大臣が相次いで辞任されまして、東日本大震災の復旧復興と、あと東北を中心に台風の被害で復旧に向けて取り組まれている中では、その政権の屋台骨が揺らぐようなことがあっては支障が出かねません。今回の事態について、大臣はどのように受けとめていらっしゃいますか。
(答)私どもも、もう本当に大切な復興の事業でございまして、こういうことで、片時もおろそかになるようなことがあってはならないと、改めて気を引き締めて努力させていただきたいと、この思いでございます。
(問)今の質問に関連してですけれども、政権の閣僚が相次いで辞任されたということの政権運営に対しての影響を、どのように大臣は見ていらっしゃいますか。
(答)私のほうが影響について申し上げる立場ではないと存じておりますけれども、今お話をいたしましたように、2閣僚が、しかも続けざまにお辞めになるという事態でございまして、私たちも閣僚の一人として、本当に緊張感を持って国民の負託に応えていく。復興の事業にいささかなりとも遅れを来すことがないように、とにかく真剣な取り組みをしてまいりたいと、このように決意を新たにしておるところでございます。

(以  上)

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