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髙木復興大臣記者会見録[平成27年11月24日]

髙木復興大臣閣議後記者会見録(平成27年11月24日(火)11:15~11:19 於)復興庁)

1.発言要旨
 おはようございます。
 私からは、1点御報告申し上げます。
 22日、23日両日、岩手県宮古市、山田町、大槌町、普代村、田野畑村、岩泉町を訪問させていただきまして、宮古市田老地区の「まちびらき」に出席するなど、区画整備事業の現場や災害公営住宅などを視察させていただきました。
 全体としてハード整備は進捗しているというふうに感じて帰ってきました。今後は、更に産業、なりわい、あるいはまた生活、そういったところの再生などに向けて、全力で支援をさせていただきたいというふうに思います。
 今後とも、被災地の状況を自分の目で確かめ、被災地の声を丁寧に伺いながら、しっかりと復興を前に進めていきたいというふうに思っております。
 なお、今日から明日にかけて、宮城県南三陸町、気仙沼市、女川町を訪問する予定でございます。
 私のほうからは、以上でございます。

2.質疑応答
(問)先週、発売された月刊誌の中で、作家の塩野七生先生が、世界展開できる廃炉技術を福島に集積させることが、復興の鍵になるということを、大臣が前おっしゃっていたことを引用されて、非常に我が意を得たりという思いで聞いたということを書かれていたのですけれども、このアイデアについてもう少し詳しくお聞かせいただきたい。
(答)御案内のとおり、私の地域も原発の集中立地地域であります。今、いろいろなステージを迎えています。廃炉にするもの、あるいは再稼働を目指すもの、いろいろあるわけでありますけれども、新しい原子力政策というものを、これから構築していかなければならないというのが、日本であり、あるいは世界中そうなんだというふうに思います。
 残念ながら、福島県で、ああした重大な事故が起きました。廃炉というものが、福島にとって非常に喫緊の課題というか、大変重要な課題だというふうに思っております。
 ですからそこで廃炉の技術というものを集積していって、そしてそれが福島の廃炉だけではなくて、日本の、あるいはまた世界中のこれから廃炉を迎えざるを得ないわけでありますので、そうしたところの技術の集積というものを、あるいは研究機関というものを福島に集約していくというのも、一つの福島復興の鍵ではないかというような思いで、話をさせていただいたということでございます。
(問)岩手県が実施したアンケートで、内陸や県外へ避難している方々を対象にしたアンケートだったのですけれども、その中で、元の自分たちが住んでいた市町村に戻りたいと答えた人が2割を下回ったという結果が、20日に公表になりました。
 被災地の今後のまちづくり、それから人口流出という課題もございます。今後のまちづくりとも関わってくる問題で、対策としてはどんなことが必要だとお考えになるか、御所見をお聞かせください。
(答)被災地の方は、いろいろな思いを持っていらっしゃる。これは尊重しなければならないというふうには思いますが、やはりふるさとに帰っていただいて、生活をしていただくというのが、やはりいいのかなと、私は個人的には思っております。
 そこでまず、今、御案内のとおりでありますけれども、正に今年、来年にかけてピークを迎えます、まず住まいというものをしっかりと造っていく。そしてその後に、これもたびたび申し上げておりますけれども、なりわいだとか産業だとか、先ほど申し上げましたけれども生活だとか、そういったようなところを、これから正に新しい5年を迎えるわけでありますけれども、その間に復興・創生という形で、今、申し上げたような施策というものを、加速度を持ってやっていくということが大事なんだろうというふうに思っています。
(問)先週の金曜日になりますが、内堀知事が大臣のもとで、予算のことなどを要望されたと思いますが、どういった話合いをされたか。
(答)多くの重要な課題について、御要望いただきました。今、おっしゃったように、予算の件、それから正に今、福島県が抱えているいろいろな課題、もちろん経産省、あるいは環境省が主にやる仕事ではありますけれども、復興庁、正に司令塔機能を持たなければならない省庁でございますので、福島県の抱える課題全般についていろいろな御要望をいただいて、私としてそれに真摯にお答えさせていただいたというような、そういう状況でございます。
(問)この中でイノベーションコースト構想に関しての話合いをされたと思うのですけれども、どういった枠組みで予算のほうを前倒しで確保してほしいという要望があったかとは思うのですが、そういった中身に関して何か。
(答)申し訳ない。今、手元にないので、定かに申し上げることはできませんけれども、イノベーションコースト構想についてもちろん話はさせていただきました。今、お話し出ましたけれども、福島復興に関してイノベーションコースト構想は非常に大事な一つのファクトだということは、お互い認識もいたしておりますし、事項要求をさせていただいている部分もございます。これをしっかりと確実に進めていくということが大事だということで、意見の一致を見たところでございます。
(問)所管外ではあるのですけれども、宮城県内の指定廃棄物の処分場の候補地の現地調査、年内、全くできないということになりましたけれども、これについての大臣の感想と、今後の考えをお聞かせください。
(答)県の思いというものが、これあり、また環境省の思いというものもこれあり、今、残念ながら、それがうまく合っていないところは残念なところでありますけれども、いずれにしても環境省も、そしてまた県御当局も、御努力していただいて、いい形で、この指定廃棄物の処分場の案件が進むように、そのような思いでございます。

(以    上)

 
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