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髙木復興大臣記者会見録[平成27年10月30日]

髙木復興大臣閣議後記者会見録(平成27年10月30日(金)11:33~11:40 於)復興庁)

1.発言要旨
 おはようございます。私の方からは1点、申し上げます。
 今週福島県、岩手県を訪問したことでございますけれども、今週の27日には福島県大熊町、28日に岩手県釜石市、大船渡市、陸前高田市を訪問させていただきました。
 福島県の訪問先では、仮設住宅を訪問いたしましたが、長期にわたって厳しい仮設住宅で生活をしていらっしゃいますけれども、住民の方々が明るく、自治会長さんを中心に前向きに生活をされているということを感じました。避難されている方が一日も早く帰還をしたり、新しい生活ができるようにしっかりと支援をしてまいりたいと、そういうふうに考えております。
 また、岩手県の訪問先では、ある程度復興の道筋はできたかなと感じました。しかし、復興が進めばまた新しい課題が出てくるというようなことも感じました。こういった課題をしっかり受けとめて、被災地に寄り添って、復興の加速化に向けて全力で努力したい。そのような思いを持って帰ってきた次第でございます。
 以上でございます。

2.質疑応答
(問)岩手県を訪れたときに、ラグビーワールドカップの開催予定地になっております、釜石市の会場のところも視察されたと思います。その御所感と、何か市長と今後のことについてお話になったことがあれば伺いたいんですけれども。
(答)釜石のいわゆる鵜住居地区、ここでは中学校、小学校を高台に移すという、そういったような場所も訪問させていただきました。ちょうどその辺りから鵜住居地区を訪問させていただきましたが、もとの小学校の跡地に、いわゆるラグビーのワールドカップのスタジアムをつくるという構想をしておりましたけれども、つぶさに見てまいりました。正に被災をされたすぐ、津波が襲ってきた海のそばの、この津波の象徴というのでしょうか。その被害の象徴といったようなところに、ラグビーワールドカップのスタジアムを作るということは、やはり意義があることだなということを感じました。
 この前も申し上げましたが、近々関係者が集まりまして、1回目の会合を開きますけれども、復興庁として、私としてもスタジアムの建設に向けて努力をしたいと思いますし、市長さんからも強く、そういった御要請をいただいてまいりました。
(問)昨今、旭化成建材の工事の不備が報道されておりますけれども、被災地関連で、何か復興庁として把握しているものはありますでしょうか。
(答)被災3県で、180件というようなことは聞いております。今、旭化成建材の杭施工の被害についてでございますけれども、180件、不具合というか、この事案について180件、被災3県で旭化成建材が施工したということは報告を受けております。これは災害公営住宅だとか、そういう復興関係のものかどうかはまだわからないということであります。いずれにしても、先般申し上げましたけれども、現在、国土交通省におきまして、11月13日までに杭施工時のデータの改ざんの有無等について、調査報告するよう指示をしていると聞いておりますので、引き続き国土交通省の対応状況を注視しつつ、連携しながら、必要があれば対応するものと考えているところであります。
(問)若干古い件で恐縮なんですが、10月15日に、東北経済産業局が、企業補助金を受けた企業に対して、売上回復したかどうかというアンケートを実施しているんですけれども、竹下さんもよくおっしゃっていたんですが、特に水産加工業等でまだ25%ぐらいの企業が震災前の売上に回復したと答えられ、それしかないということなんですけれども、この売上回復というのはどのように取り組んでおられるのか。
(答)水産業というのは、正にこの被災地においての基幹産業だというふうに思っております。加工も含めて、まだ震災前の状況に戻っていないというのは、やはり深刻な問題だというふうにも思っておりますし、ぜひ復興庁として、いわゆるこれから正に生業とか、産業とかいうのも一つのテーマになるわけでありますけれども、とりわけこういった水産業に関しては大事な産業だと思いますので、引き続きしっかりと支援をして、被災前、あるいはまたそれ以上に、それこそ「新しい東北」というのをつくるわけでありますけれども、そういった視点、観点の中で、水産業というものがしっかりと復興するように取り組んでいきたいというふうに思っております。
(問)たびたびで恐縮ですが、また週刊誌報道で大臣に関する記事が載っていましたが、先日は提訴はされないということでしたが、今回二度目ですが、それでも提訴はされないのでしょうか。
(答)今のところはそういったことは考えておりません。とにかく、今は、復興大臣としての職務というものを遂行しながら、被災地のためにがんばりたいという、そういう思いでございます。
(問)いずれは考える余地というのはあるのでしょうか。
(答)それはまた今後のことだというように考えてもらえば結構だと思います。

(以    上)

 
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