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竹下復興大臣記者会見録[平成27年8月21日]

竹下復興大臣定例記者会見録(平成27年8月21日(金)10:00~10:08 於)復興庁)

1.発言要旨
 本日は、私からの御報告は1件でございます。岩手県及び宮城県の国営追悼・祈念施設及び復興祈念公園の基本計画の策定についてでございます。
 お手元に資料を配布させていただいておりますが、本日、岩手県陸前高田市と宮城県石巻市に、国が整備する「国営追悼・祈念施設」の基本計画を策定いたしました。この計画は、県・市が整備をいたします「復興祈念公園」の基本計画と一体的に策定をいたしております。今回、復興祈念公園の中における国営追悼・祈念施設の位置、機能等を決めました。
 国営追悼・祈念施設は、国として犠牲者への追悼と鎮魂、そして震災の記憶と教訓の後世への伝承、復興に対する強い意思の発信を目的として設置する施設でございます。一方、地域の方々が日常的に自由に出入りできる施設であってほしい。いつでも震災の犠牲者の方に思いをはせることができ、また、震災の犠牲者を追悼する祈念行事にも自由に参加していただけるような施設にすることは大切であると考えております。国土交通省や地方公共団体と連携をいたしまして、引き続き地域の方の意見をよく聞きながら、整備に取り組んでまいる所存でございます。
 詳細につきましては、この後、ブリーフィングを行わせていただきますので、事務方のほうにお尋ねをいただきたいと、こう思います。
 私からは以上でございます。
2.質疑応答
(問)詳細は後ほど事務方にお伺いしますが、1点だけ。具体的にそれぞれ、高田が築山であり、石巻は中核施設というふうになっていますが、具体的なイメージ、もう少しいただけると助かるのですけれども。
(答)その具体的なイメージといいましても、県や市が整備をいたします追悼・祈念公園の中に、その一部に国営の施設として、本当に自由に出入りしていただけるような施設を作りたいなと、こう思っております。地元の方々からいただいた意見等を参考にさせていただきますけれども、まだまだ全ての方の意見を聞いたわけではありませんが、更に地元の皆さん方の意見を聞いて、これから基本設計といいますか、基本的な計画を決めましたので、これからそれに基づいて、基本的な設計をどういう形にするかという設計をしていくという段階に入っておると、こう思っております。
 今考えておりますのは、2020年にはでき上がる。どんなに遅くてもでき上がるという形にしなきゃならんだろうと思っておりますが、具体的な、まだイメージというところまではいっておりません。
(問)以前のお話では、いわゆる箱物的なものではなく、森のような、誰でも立ち入れると大臣はおっしゃっていましたけれども、そのようなイメージとよくおっしゃっていたと思うんですが、そこら辺は変わらずということでよろしいでしょうか。
(答)その辺は、箱物をつくろうという思いは基本的にありませんので、どういう形でつくった、どういうものをつくった、例えばモニュメントをつくるとか、森をつくるとか、いろんなアイデアが出てきていることは事実でございますが、どういう形がいいのかというのは、これから基本設計の中で決めていかなきゃならないと、こう思っております。
(問)昨日告示された岩手県知事選で、現職の達増知事が無投票で3選となりましたが、自民党が候補を擁立できなかったことも含めて、大臣の受け止めをお聞かせください。
(答)自民党が候補を出せなかったというのは、正直言って、自民党員としては残念に思います。
 ただ、知事選挙でございますので、直接国政選挙ではないということで、党本部が大々的に動き出すべき課題ではなかったのかなと。地元の中でどなたか、自民党を背景に出たいという人があれば、それが一番よかったわけでありますが、残念ながら、そういう人はいなかった、手を挙げなかったということであると思います。
 岩手県、ここはある意味順調に進んではおりますけれども、まだ、ちょっと数字忘れましたが、2万人以上の方が避難生活をしていらっしゃるという状況にあります。これからまだまだ復興を加速化していかなければなりません。新しい知事が決まりましたので、これからも何回も意見交換をしながら、地元の思いに沿いながら、しっかりとした復興をやり遂げるというのが、知事が誰になろうとも、それをやり抜くのが私の仕事だと、こう思っております。
(問)14日の日に安倍総理大臣が戦後70年の首相談話を発表されました。大臣は、臨時閣議後の会見ではコメントを控えるということでしたが、改めてもう一度、受け止めをお願いします。
(答)あれだけの長文になったというのは、やっぱりそれだけの思いがこもっていたんだろうと、こう思います。様々な言葉遣いも含めて、相当丁寧に推敲した結果であり、私は多くの方々の御理解を得られるものであるというふうに理解をいたしました。そして、その後の世界からの反応を見ておりましても、一、二の国はともかくといたしまして、非常に好意的に受け止められているということも事実でございます。

(以    上)

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