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根本復興大臣の会見[平成25年7月23日]

根本復興大臣記者会見録(平成25年7月23日(火)11:23~11:33 於)復興庁記者会見室)

1.発言要旨
 おはようございます。私から2件お話をさせていただきます。
 1件目は、「新しい東北」先導モデル事業に関する公募要項の公表についてです。
 復興推進委員会中間取りまとめを踏まえた政策展開として、「新しい東北」の実現に向け、被災地で既に芽生えている先進的な取組を加速するためのモデル事業を創設することとしています。本日、そのモデル事業の公募要項を公表したのでお知らせします。
 このモデル事業は、「新しい東北」の実現に向け、NPO等の法人や事業者団体等が行う取組について、プロジェクトの立ち上がり段階から、専門家派遣や実証事業などソフト分野を中心に様々な取組を包括的に支援するものです。
 今後のスケジュールとしては、地域の先導的な幅広い取組について、来月1日から21日までの間、公募を実施します。その後、9月中に取組を選定し、10月以降開始する予定です。地域の皆様から積極的にご提案いただき、「新しい東北」に向けた施策が、目に見える形で進んでいくことを期待しています。
 なお、「新しい東北」の創造を担う人材の派遣や民間投資の促進に向けた官民連携の新たな仕組については、現在、受託事業者について選定手続を進めているところです。
 2件目は、宮城県、福島県訪問についてです。
 明日24日(水)、宮城県石巻市、塩竈市、山元町を訪問し、復興状況の現場を拝見するとともに、石巻市長、塩竈市長、山元町長との間でそれぞれ意見交換を行う予定です。各市町が復興早期化に向けて抱えている課題や要望事項などについて、しっかり受け止めて、一日も早い被災地の復興に努めてまいりたいと思います。
 あわせて福島県警察本部を訪問します。福島県警察本部には、地域の安全・安心の確保に取組むとともに、東電福島第一原発事故に伴う福島固有の状況にきめ細かく対応をいただいており、感謝を申し上げたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答
(問)日曜日に投開票が行われました参議院議員選挙で、自公が衆参のねじれを解消する勝利になりました。この結果の受け止めをお願いいたします。
(答)安倍内閣の下で日本経済の再生、復興加速、危機管理、この三つにしっかりと取り組んでまいりましたが、その実績について有権者から一定の評価をいただいたと思います。今回の結果、ねじれの解消になったので、私の観点で言えば、これから復興加速に精力的に取り組んでいきたいと思います。

(問)大臣から「ねじれの解消」とありましたけれども、向こう3年間、政権が解散しなければ、総理も昨日おっしゃっていましたが、じっくり腰を据えて政策に取り組めることになり、改めて復興という観点から、どういうところに長期的な目線で取り組んでいかれたいと思いますか。
(答)復興については、いろいろな課題があります。住宅再建、まちづくり、福島特有の課題に対する対応。これまで私も年末年始返上で取り組んでまいりました。施策も総点検し、現場主義で、司令塔強化という形で復興のスピードアップに努めてまいりました。今まで取り組んできたことを踏まえて、更に充実した復興加速に努めていきたいと思います。

(問)関連して伺います。参院選では自民党が圧勝という結果でしたけれども、被災地の岩手県では平野前復興大臣が当選して、自民党の候補が落選する結果になりました。岩手では安倍政権の復興の加速化というのが十分に理解されていないのではないかというような見方もできるかと思いますが、それについては、大臣、どのようにお考えになりますでしょうか。
(答)選挙はいろいろなパターンがあると思います。今回、自民党に対する支持は非常に厚かった。安倍内閣に対する信任という意味で、その結果が反映したということはあります。選挙というのは、やはり人という側面もありますから、その点では、岩手県の場合、平野前復興大臣は非常に誠実に真面目に取り組んでいただいておりましたし、12年の地域との様々な、ご本人の結びつきもあったのだと思います。これは私の体験ですけれど、選挙というのは、最後は根っこが強いほうが勝つということです。やはり支持者一人一人に動いていただいて、それが広がっていくわけですから、その意味では、自民党の田中真一候補は2カ月前の擁立ということでもありましたし、選挙で相当自民党もそれぞれの組織、あるいは国会議員、県会議員、市町村議員に動いていただきましたが、そこはやはり、平野前復興大臣の個人票の集積の結果だろうと思います。

(問)関連してですが、この参院選の結果を受けまして、特に復興に関して総理から今日は何か指示がありましたでしょうか。(指示が)あれば、それに対してどのように対応されるのでしょうか。
(答)具体的に総理がどう言ったかというのはうろ覚えですが、確かに今回ねじれも解消しました。私が20年前に当選したときに自民党は野党に転落し、そして、その後復帰しました。あのとき、私が覚えているのは、このような政治状況は10年ぐらいで安定するかと思いましたけど、20年かかると言う方がおられて、その意味では、今回の選挙で改めて日本の政治の統治の仕組みが整ったのではないかと思います。その意味では、我々も気を引き締めて、今度は与党の政策が、評価、判断の対象になりますから、日本経済再生、復興加速、国の危機管理が最重点課題なので、この政策課題に我々がしっかりと取組んで成果を出していく。特に経済も復興加速も、実感が持てるように精力的に取組んでいかなければならないと思います。その政府与党の責任は改めて重いと思います。

 (以     上)

 

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