東日本大震災津波で甚大な被害を受けた陸前高田市に、新たな復興のシンボルとなる施設がオープンを迎え、記念式典が行われました。
待望のオープンを迎えたのは、総面積約130ヘクタールの高田松原復興祈念公園内に整備が進められていた「国営追悼・祈念施設」の一部と、「東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)」「道の駅 高田松原」です。
広大な敷地の中に、献花台が設置され海に向かって祈りをささげることのできる「震災犠牲者への追悼の場」、津波の実写映像や遺物が展示された「震災・復興の伝承の場」、食堂などが併設されたお土産や地元の特産品を購入できる物販コーナーがある「にぎわい創出の場」を一体的に配置し、広い駐車場と24時間使用可能のトイレ、BRT「奇跡の一本松駅」も利用が開始されました。公園全体の完成は2020年度末を予定しており、震災遺構の旧・道の駅高田松原タピック45や旧気仙中学校舎も見学が可能になります。
式典には、高円宮妃久子さまご臨席のもと、国、岩手県、陸前高田市などの多くの関係者が出席、黙とうやテープカット、献花などが行われた後、大津波に耐えた「奇跡の一本松」から育てられた後継樹3本が伝承館東側に植樹されました。
この施設が、三陸地域の観光の拠点として交流人口の拡大や地域産業の活性化につながるとともに、訪れた方々や未来に向け、震災を伝え続けていく大きな役割を担うことでしょう。
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