田村市都路町産の食材を使った洋菓子店「みやこじスイーツゆい」が、3月24日にオープンしました。
「みやこじスイーツゆい」は、都路町商工会を中心に、田村市都路6次化実行委員会によって企画されました。黄身の色が濃く、コクのある味わいが特徴の「都路のたまご」を使ったプリンや、血液をサラサラにし、発がん抑制作用などを持つ成分を豊富に含む「じゅうねん(エゴマ)」を使ったシフォンケーキなどがあり、無添加でひとつひとつ手作りで販売しています。約1年前から東京プリンスホテルの製菓料理長内藤武志氏の指導のもと、地元出身で主婦を含む女性店員4名が菓子作りの技術を磨きました。また、レシピの開発協力や「みやこじスイーツゆい」のネーミングとキャラクターの考案には、それぞれ地元の高校生と児童が携わっています。復興庁ではこうした商工会の活動を人材面で支援しています。
プリンはとてもなめらかな口当たりで、シフォンケーキはふわふわの食感と程よい弾力があり、甘い香りがいっぱいに広がります。他に、マドレーヌやクッキーなどの商品も揃えています。
オープニングセレモニーには多くの関係者と住民が集まり、来店者は笑顔で商品を選んでいました。内藤氏は、「スイーツは人を幸せにすることができるもの。福島の食材を活かし、食べる人のことを想いながら心を込めて作りました」と話していました。オープンから数日経った現在は、プリン完売日があるなど、多くの方が訪れています。
「若いお母さんが地元に戻り、子どもを産み育てて欲しい」と、渡辺辰夫都路町商工会長は話しました。この「みやこじスイーツゆい」が、県中地方の魅力と元気を発信することで、避難指示解除から2年を迎えた田村市都路地区の復興の後押しと、若い世代が古里へ戻るきっかけとなることが期待されます。
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