地域からの復興情報

「5年ぶりの七夕飾り-----石巻‘川開き祭り’」【平成27年7月31日・8月1日（石巻市）】

　7月31日・8月1日の二日間、「石巻川開き祭り」が開催され、祭りで賑わう石巻中心街に彩りを添える七夕飾りが、5年ぶりに復活しました。色とりどりに飾りつけられた商店街（アイトピア通り）では、風にただよう吹き流しを追いかける子供達や、鮮やかな七夕飾りを見上げる親子連れがいました。
　「石巻川開き祭り」は、石巻市内を流れる北上川の治水工事に尽力した川村孫兵衛重吉（かわむらまごべえしげよし）翁に対する報恩感謝と、町の発展を願って始まった祭りで、今年92回目を迎えます。メーン行事の花火大会を除き、東日本大震災により中断を余儀なくされていた伝統行事が、毎年少しずつ復活を遂げ、一昨年は縄張神社奉納大綱引き大会、昨年は水上行事の花形・孫兵衛船競漕（まごべえせんきょうそう）が再開し、そして今年は七夕飾りが復活しました。
　初日7月31日の夜には、東日本大震災の犠牲者への追悼の意と復興への願いを込めた供養祭と灯籠流しがしめやかに行われ、静かな祈りが捧げられました。
　こうして、石巻川開き祭りは、震災前の賑わいを取り戻しつつ、復興への祈りも込められたお祭りとして、途切れることなく引き継がれていきます。