東京電力福島第一原発事故の被害を受けた飯舘村二枚橋地区にある農家がビニールハウスで栽培したイチゴ(業務用品種の「雷峰」)が、4年ぶりに出荷されました。原発事故後における全域避難市町村からの食用農産物出荷は、飯舘村が初めてとなります。
阿武隈山系北部の高原丘陵(標高220~600メートル)に位置する飯舘村では、冷涼な気候を活用した夏秋季のイチゴ栽培が以前から行なわれていました。
この農家は、「飯舘村農業再生のきっかけとなりたい」として、村全域が避難区域のため福島市からの通いにより、平成24年に鉄骨ハウスの被覆材の張り替えやイチゴ専用培養土交換など施設の復旧、平成25年9月から育苗を再開するなど出荷のための準備を行ってきました。
飯舘村のイチゴには出荷制限はありませんが、これまで実施した放射性物質の自主検査、村検査、福島県による検査のいずれでも放射性物質は検出されませんでした。
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