4月19日、20日に南相馬市鹿島地区で9年ぶりに「万葉パレード」が開催されました。万葉パレードは、万葉集の歌に詠まれた土地柄にちなみ平成17年度まで旧鹿島町の春の風物詩として行われていましたが、原町市、小高町との合併により中断されていました。しかし、震災以降住民が集まり、参加できる祭りを求める多くの声により、市、かしま観光協会、商工会などが実行委員会を組織し、「かしま再興祭」と題し開催されました。
19日にはスイーツの大食い大会や打ち上げ花火などのイベントがあり、20日には鹿島御子神社では古武道演武、小池獅子神楽の舞などが行われました。メーン道路では、着飾った稚児、十二単(ひとえ)を身にまとった万葉姫や大伴家持を乗せた山車、官女らが華やかに練り歩き、沿道には大勢の市民らが詰め掛け、写真に収めたり手を振るなどして王朝絵巻を楽しみました。
笠女郎(万葉姫)が大伴家持に贈った和歌
「みちのくの真野の草原(かやはら)遠けども面影にして見ゆといふものを」
意味:「みちのくの真野の草原は遠いけれど、面影として見ることができます。
しかし、あなたは同じ奈良で近くにいるのに、お目にかかれませんね。」
この歌は、歌人である笠女郎(かさのいらつめ)が都から遠く離れたあこがれの土地(鹿島区真野川流域)と大伴家持に対する想いを巧みに重ね詠んだものです。
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