気仙沼市の内湾を望む特徴的な校舎を有する気仙沼女子高等学校が、最後の卒業生を送り出しました。人口減少に伴う少子高齢化による生徒の確保の困難さと東日本大震災による募集停止により、今年の最後の卒業生を送り出すことで45年の学校の歴史を閉じました。
卒業した18人は東日本大震災の年の4月の入学でしたが、被災で入学式が2週間遅れ、それも、制服が準備できず私服や中学の制服での入学式であったり、その後も、公共交通機関が途絶し、がれきの中をたどっての通学など、過酷な状況下での学校の取り組みが続きました。気仙沼女子高等学校は私学として戦後の気仙沼の女子教育の先導的役割を担ってきましたが、震災後の困難な中で、卒業式と閉校式を迎え、無事に最後の卒業生を送り出すことができたことは、気仙沼の復興の歩みの大切な一ページとなりました。
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