被災地の元気企業 40
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挑戦事例 情報関連サービス業、仙台市 ICTを活用して 東北への旅行需要拡大を図る 「観光分野は、平和へのパスポートと言える産業。仙台を拠点として、観光産業で新しい付加価値を創出し、世の中の人に必要とされる会社にしたい」と、㈱百戦錬磨の上山社長は力強い口調で語る。 上山氏は、前職である楽天トラベル㈱の役員時代、東北の観光業を震災前の状態に復活させるべく、自身がコアメンバーとして業界全体を巻き込んだ東北観光博を推進した。これを契機として、自身の独立にあたって多くの東北の関係者から是非仙台で事業を行って欲しいという要望を受けた。そして、上山氏は東北へ貢献し たいという思いから、仙台を拠点に事業を行う決断に至った。 現在、百戦錬磨が目指す事業は、インバウンド(域外や海外の観光客を誘致すること)の推進だ。2020年の東京オリンピック開催を控え、今後さらに増加が見込まれる海外からの観光客と、日本各地に存在する空き家や日本らしい原風景が残る地方の田舎の家をICTを利用してマッチングさせていくサービスを提供している。「東北から発信する『世界一の旅行会社』になりたい」というのが上山氏とスタッフ全員の共通の思いだ。 取り組み(事業内容) ビジョン ● ICTを活用した旅行需要・交流人口の拡大 ● 東北から発信する「世界一の旅行会社」 民泊マッチングサービス「とまりーな」 百戦錬磨のもう1つのコアビジネスが、民泊マッチングサービスの「とまりーな」だ。 これは、東北や沖縄など、農業・漁業・酪農が盛んな地域において自然とふれあう農業・漁業・酪農などの体験、地方の人々の素朴で力強い住文化など宿泊そのものが旅行の目的となる民泊の魅力を提供していくサービスである。登録物件数は現時点で200件を超え、随時利用者も増加している。 株式会社百戦錬磨 代表取締役 上山 康博 氏 百戦錬磨の挑戦 東北から新たな観光業の形を発信する試み 旅行者向けマッチングサービス 「TOMARERU」 れているビジネスである。現時点において宿泊予約の仮申し込みは3万物件を超えている。 百戦錬磨が提供する「TOMARERU」は、国内の不動産の空室と宿泊客のマッチングを、インターネットを通じて提供するサービスである。特に、近年急増している訪日外国人旅行客(インバウンド旅行客)を主なターゲットに、日本国内の民家に泊まりたいと考える旅行者と、日本各地の 空き部屋、空き物件を持つ不動産オーナーを予約サイトを通じて簡単、安全にマッチングできる点をサービスの核としている。 既に海外では同様のサービスで先行の成功事例があり、今後日本国内でも市場拡大が期待さ 98

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