被災地での55の挑戦 ―企業による復興事業事例集―
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127 事例3-10 復興は人材育成から~起業家を輩出する学校法人の挑戦~ 福島県郡山市 1.新規事業、起業の提案制度、サポートの仕組み実施者公募の仕組み'社内、社外(の存在 2.職員提案をベースにした産業人材育成プログラムの設置 3.職員の提案をベースにした復興ニーズに対応した学科新設、起業、法人の設立と運営 NSGグループ 1976年設立、グループ総従業員3,799人'2013年4月1日末現在( 事例の概要 '1(プロフィール'概要( 新潟を本拠とするNSGグループは、池田弘代表が1976年、新潟市で設立した学校法人新潟総合学院を中核とし、現在31専門学校に加え、大学院大学、大学、高校、学習塾、資格取得スクール等を擁するグループである。同グループは、新潟の本拠に加え、1984年、郡山に進出し、郡山ビジネス専門学校を開校、現在郡山で専門学校5校、57学科を擁する福島県最大級の専門学校グループFSGカレッジリーグとなっている。 '2(バックグランド'背景( NSGグループの気風は「決断と行動」で、もともと、地域活性化のマインドがあり、「地域に住み、雇用の場を作ること、地域を活性化するための起業」を考えている。このため、多様な地域活動や学生主体のイベントを実施しており、それに共鳴し入学する学生もいる。また。当校教職員は専門職業におけるプロフェッショナルで、組織として起業意欲の活性化にも努めている。起業する人材は職員、卒業生であり、ビジネスプランを作成し社内公募に手を挙げ、起業プレゼンする。池田会長の起業家教育が行われ、起業サポートの仕組みがある。なお、当グループの起業の取り組みは、「異業種交流会501」として、地域での起業化支援に取り組んでいる。専門学校は、創立30周年を迎え、地域に根差し、学生、教員、卒業生、その家族等地域に人的ネットワークを有している。人材育成を目的とし、地域での人のつながりを生かした活動を重視している。 課題震災後、大きな環境変化課題への対応復興プロジェクトの具体が不明確社内外実施者公募制度の活用復興プロジェクトの担い手不足復旧の担い手不足地域人材不足復興ニーズに対応する事業の不足ブレストによる企画、社内提案制度活用社内起業サポート制度の活用ACTIONプロジェクトによるグループでの対応産業人材育成の学科設立グループ内で設立した法人による対応展望本格実施準備構想・計画3.11職業講座の様子

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